Kamaseinu-v2

ついにまた自サイトで語る時がきたのだ。

THE ALMOST GONE

クリアしました。
(!)ここから全てネタバレ配慮なし

 

積みゲーやってくぞ期間❶

綺麗な色彩とシンプルな造形を見せながら、こちらをぞっとさせるやたらリアルで音の使い方がめちゃくちゃ上手いゲームでシンプルにすごく怖かった〜。いや、実際怖いことはなにも起きないんですけど、かなり不安にさせられる作りでなんかずっといやなドキドキを感じてしまいました。

情報の開示の仕方もすごい丁寧で

「こういうポジションの人がいる」→「『私』になんらかの嫌なアクションを起こす人らしい」→「彼(彼女)にも事情があるみたい…」

の流れを自然に感じ取れるっていうか、現実世界でもこういう理解を他人に対してしていかなくてはいけないのかもしれない…と、日常生活であまり他人と関わりたくない人間としては思わざるをえませんでした。

祖父の代から受け継がれる機能不全の一家の物語ともとれるし、家族と関係のない他のキャラクターにも問題はあるようにみえる。問題を抱えていない人はいない、というのが根底にあったりするのかな、どうかな。

結局『私』含めて誰も救われることはなかったっていう話だと今のところ解釈しているのですが、死の先にこういう「自分を納得させる旅路」のようなものがあってほしい、という願いともとれました。問題を抱えていない人はいないし、誰もがその問題を解決できるわけではない、って希望のなさが希望になったり。

おもしろかったです。さらっとできるのでおすすめ。