Kamaseinu-v2

ついにまた自サイトで語る時がきたのだ。

GNOSIA(グノーシア)

アしました。

(!)ここから全てネタバレ配慮なし

単純に、さくっと対人ではなくできちゃう人狼がお手軽で楽しいせいで、やめ時がわからず初日は朝4時まで遊んでしまったのですが、さすがに2日目150ループ目くらいから、どうしようもない脳の徒労と飽きがやってきて、その瞬間エンディングをむかえました。

これは私 Fate/hollow ataraxiaで経験があるんですが、人間がそのゲームを飽きるまでやってからのエンディングってすさまじく「来る」んですよね。飽きてもやっちゃうくらいそのゲームがおもしろくて好きだからやめたいわけじゃない。でも漠然と同じことの繰り返しに飽きてる。(ドキドキ文芸部!のトゥルーエンディングも構成的には近いものがあるとおもいます。全ての可能性をつぶすくらいやりつくすこと、もう新しいことはなにも起こらない『ゲーム』の残酷さ。)アンリマユ「飽きた。つまんねえ」状態。全然飽きてない、でもあまりにも同じことの繰り返しすぎてプレイヤー的にはこう表現することしかできない。

「貴方はずっと遊んでいたかった。隙間なんて埋めたくなかった。」
「わかんないヤツだな。飽きたんだってば、そういうのは。」

グノーシアへの感情の答えをFate/hollow ataraxiaの中に見る…。私はそういう生き方をしています。エンディングを見たい気持ちと終わらないでほしい気持ちの拮抗。

 

は〜〜〜〜〜それにしてもなんと美しいエンディングか…。

私はあらゆるゲームで「主人公の味方を一番最初にしてくれるキャラクター」を親と思ってしまうんですがこんなゲーム、セツのことを大好きにならざるをえない。なぜセツが自分にこんなにも親切で、一目おいてくれて、庇ってくれて、ときには敵対するけど感情としてはつねに好意を抱いてくれてるのか。それが解き明かされていくループの美しさ。そりゃあ属性的にラキオやククルシカなんかがいわゆる「好み」のタイプではあるのですが、どう考えてもセツのことが大好きになっちゃう。

 

ラキオに一生雑に扱われたい。

 

あとから知ったのですが汎を選んでしてしまうと恋愛イベントが起こらないそうで、逆に起こらないことに最高さを感じてしまいました。汎にしといてよかった。さらに言うと、恋愛イベント自体が全キャラとは起きないっていうところもかなりいい。なんて信頼できるゲームなんだ。あらゆるループの中でも起こり得る可能性のある恋愛イベントだけが添えられている、良い。良いすぎる。(ジナがコールドスリープする直前の「みんなの夢をみると思う」のセリフがかなり素敵なので、毎回きくたびに守れなくてごめんと思いながら愛しさがこみあげてきてました。ジナも好みのタイプではないけどプロットで殴ってくるタイプの人だったのでめちゃくちゃ好きです。ジナの恋愛イベントは少し見たい…でもごめん、俺にはセツが…)

あと、このゲーム嫌なやつを嫌なやつのまま好きになれるところがすごく好きです。
本当はいいひととか、根はいいひととかそういう設定なんじゃなくて、一面としていいところもあるけどまあ基本は嫌なやつだよね、って解釈のまま終われるところがかなり良い。嫌なやつを無理やりいい人間にする必要はないので。夕里子とかね。あとジョナスとステラのエンディング後の関係もめっちゃ良い。決していいひとたちじゃないけどかなり良い。関係ないけどステラのグノ顔怖すぎる。いっかいもアップでみれなかったけどあんな小さいアイコンでも無理。

それにしても汎同志のセツと私の関係性って(SQに恋人と偽ってみたり、恋人としてふるまえたことが嬉しいとささやきあったり)なんて最高なんだろう…。セツ、セツいつも味方でいてくれてありがとう。セツ…。君を救いたかった…でも救えないからこその美しさでもあるんだよな…セツ…お前のいう「みんな」にお前は含まれないのか…?

 

えっ!??真エンド!?言ってよ夕里子!夕里子は逆に匂わせてくれただろ。やってきます。

 

(追記)やってきました。

な〜〜〜〜〜んて美しいエンディングなんだ…(二回目)。

ノーマルエンディング踏襲からの、心の救いはあるけれど何も残らない終わり…美しすぎる。わたしはセツと釣りを楽しんでた私なので「オトメ釣り」ってワードをみた瞬間、膝が笑いました。あんなにたくさん繰り返したループの中のたった一回の思い出だけで私がこの私だとわかってくれたセツ…もうひとりの私をたくさん面倒みてくれてありがとうセツ…セツ…いやこっちの私もたくさん面倒みてもらっているんだけど…。

改めてノーマルエンディングでセツにとってループが苦痛なものではなく「私といられる時間」と解釈してくれて顔をくもらせずに行ってしまったことと、真エンディングで空間転移するまでのたった短い時間だけど顔を見合わせながら一緒にいてくれることを感謝してくれるセツとで、あ、あも〜〜〜セツ…セツ…もっと一緒にいたいよ…いたいけど…セツは、ああセツは〜…になってしまい感情がめちゃくちゃになりましたね。セツができた人間すぎて…可愛いところもお茶目なところもぬけてるところも沙明にとんでもないところもあるけれど、それでも軍人として生きてきたからなのかあまりにもセツって正しくてまぶしい。そんなセツが無限の時間をかけるほどの価値が自分にあるのか…?いやでもセツはそんな自分といられる時間のことを…の無限ループになります。ループモノってなんでこんな最高なんだろ…(A.人間はループを体感できないから)。

改めて真エンディングまでやってこそグノーシアは完成するんだなと思えたので調べてみてよかったです笑。ゲーム開始画面も最高になったしね。(ゲーム開始画面が変化するゲームは最高。ウーユリーフの処方箋のことです)

 

ついでに水そうめんもみた。手がこんでいる。