Kamaseinu-v2

ついにまた自サイトで語る時がきたのだ。

パラノマサイト FILE 23 本所七不思議

アしました。

(!)ここから全てネタバレ配慮なし

てか怖すぎんだろ…!(チュートリアル

発売前からトレーラーを横目でチラチラ見てるくらいには気になってもいたし、日本ゲーム大賞優秀賞を受賞されたりしてるのも知ってたし、信用できるセンの友人から勧められたりしてたのもあっていつかやりたいと思っていたのですが、ついに自分の良きタイミングでセールが来た!ので満を辞してプレイを始めたのですが、んンンンン怖い!!!!!

最後までやって初めて「ああそういう趣旨(殺人を止める方向)のゲームか!」って気づいたのはいいんですが、チュートリアルの見回すコマンドの怖さよ…頼る気まんまんでいた葉子ちゃん早々の離脱よ…てかアンタいきなり後ろに回り込まないでよ!???

(ゲームやってて今年一番心臓が止まったシーン)

めちゃめちゃ怖かったつーの!でも、前述した通り全編通すとホラーというよりもコミカル怪奇ゲー人情派として捉えられるとこも多く、ものすごく楽しめました。コミカルなのは内容というより登場人物達ですが、ばっさり耳が痛い社会風刺なども取り入れられていて、そこらへんのバランス感覚がとっても素晴らしかったです。チュートリアルの怖さが中盤も「何が急におこるかわかりませんよ」と釘を刺してくるし…。相手の能力がわからず多すぎる選択肢から会話で探り合いしてるのも脳が回転してるおもしろさがあるし(あやめちゃんにパパとのしんみり話させてるときに発火死させたので最高にサイコマダムになってしまった…。その前に一回タバコで探り入れて殺されてしまったので仕返しがしたかった…(最低))、色々な『面白』の要素を用意してくれているのが本当にサービス精神旺盛な作品でよかったです。

個人的にメタゲーというか、ゲーム外の自分に問いかけてくる作品(第四の壁破壊ゲー?)に弱いのですが、あたしが●●●●って…コト!?になった瞬間のピースのはまっていく感じが気持ちよかったですね。メタがその場の「ドキッ」で終わらせられてないっていうか(第一PCに登録してる名前で急に呼ばれるくらいではもう驚いたりはしない。俺はモニカと恋愛をしたことのある俺だから。/メタ要素というと音量消して相手の能力無効!はONE SHOTを思い出したりする良ギミックでしたが、蝶澤さん拉致シーンで部屋明るくするのに画面の明るさ変えてもダメだったのはなんでだよ笑!になった。)そもそも第四の壁破壊でもないっていうか。見合う言葉を知らない。

ただ、全てのルートを探り最善策を模索し、被害を最小限につとめる、というかなり理想的というか穏便な考えを土御門セイマン先生がされたおかげで、思わず「じゃあボスが目の前で死んじゃった襟尾くんも、事件解決後に逮捕される約子ちゃんもいないんだね😭😭😭😭」とガッツポしたのも束の間、友人に「銀座の寿司も無いってこと…」と言われなんだかとても寂しい気持ち…。

(嘘…だよな…?)

ノベルゲーって、全ての分岐ルートがありえたことで、事実で、どれが正しいというわけでもないっていうところがすごく好きなんですけど、このゲームは絶対に1本道に収束する!のが正規ルートで、この潔さこそがパラノマサイトの核たる部分であり面白さなんだろうなと感じました。約子ちゃんとミヲちゃんからたくさんの記憶がなかったことになった(というか最初から生まれていない)としても、ふたりはきっと大切な友達になっていくし、もしかしたら何かの因果が重なり別の理由からのラッキー寿司もあるかもしれない。そう思わせてくれる説得力も感じました。かなり芯の強い作品で好感度がとても高いです。

というわけでプレイできて本当によかったです。最初の怖さを乗り越えられてよかった。フォロワー4人くらいにがんばれ!最初は耐えて!と声かけしてもらえてよかった(みんなめっちゃやってるじゃん)。どれくらい怖かったかというとダンガンロンパV3の3章くらい怖かったです。私はあれより恐ろしいゲームはできない。