Kamaseinu-v2

ついにまた自サイトで語る時がきたのだ。

Kentucky Route Zero

アしました。

(!)ここから全てネタバレ配慮なし

いや〜!絵も動きも言葉もめちゃくちゃ綺麗だけど、私の理解力が終わっているのか(翻訳があれすぎるのか)めちゃくちゃ難しい内容のゲームでした!何回かやる必要が…絶対に…ある…!(とりあえず1周)

一言で全く感想が言えません。

ビジュアルが一番好きな教会。信者も教祖?もいないけど、敬意を払って礼拝を続ける役員の人、良い。

このあとも地下が蒸留所になってる教会がでてくるけどそこも好き。

見た目と役割が一致してないチグハグさ。

 

シンプルだけど美しいグラフィック。船は降りるところがいっぱいで楽しかった。

 

コンウェイがいなくなってしまうとブルー(うちではそう)もいなくなってしまうの、どういうことなんだろう。二人は同時に消滅(消滅なの?)できた?それとも永遠の労働(永遠の労働なのか?)に連れ立っていった?今までのように?これからも?(追記:選択肢で選べたみたいです。STEAM DECKでのプレイ、指が追いつかない時がある(デカすぎ))

労働者になっても事故って死んだりもするらしいし、永遠の労働ではないのかな…負債を返し終えた骨の人はいるのかな…。

ゲームの核たる目的は「コンウェイがドッグウッド通りに最後の荷物を届けること」、もしくは「コンウェイ(とシャノン)のウィーバーとの再会」だと思っていたのでどちらも達成できなくてびっくりした。けど、もしかしたらコンウェイはそれを望んでいなかった?トラックごと荷物を託す約束をして、本質的には終わらない労働を求めていた?労働がおわることは恐怖?

 

コンウェイは唐突に死ぬことでは尊厳を保てないと思ってる。

ボスの息子(元はといえば自分の二日酔いが原因の事故で死んだ)への追悼や後ろめたさから終わらない負債の返済(永遠の罪滅ぼし)を求めている?

 

と思っていたら、THE ENDからの何度もみた円環(メニュー画面)。

ループをしているわけではないけど馬の埋葬で終わり、埋まった馬の体の中からダイスを探すところから始まる物語。切ない想いを生みながらも生活は繋がっていくことの示唆?てかウィーバーってなにがしたいの…?そもそもウィーバーが炭鉱所でコンウェイとシャノンを出合せなければコンウェイは足を怪我することもなく借金をすることもなかった…。コンウェイにとってウィーバーは、客観的にみたら悪い(ことをした)奴だけど労働(救済なのか?)を求めるコンウェイにとったら良い(ことをしてくれた)人ってこと…?

 

全部に「?」つけちゃう。

 

ashi-yuri.hatenablog.com

こちらのブログ、大変理解に役立ちました。

やっぱり地下の幽霊?はあの三人でよかったのか…ていうか手前で演奏してる人たちもこの三人なのか…なぜ…。(なにもわからない。理由を探すことがナンセンスなのか)

 

旅をすること、辿り着くこと、やり直すことの意味について、切実で思慮深い思索

https://ashi-yuri.hatenablog.com/entry/2023/01/15/110526

 

一体…!?(本当に自分の意識の至らなさを痛感)

明確な答えどころか考察のとっかかりもわからず時代背景や元ネタにも疎い、終わっている。

GNOSIA(グノーシア)

アしました。

(!)ここから全てネタバレ配慮なし

単純に、さくっと対人ではなくできちゃう人狼がお手軽で楽しいせいで、やめ時がわからず初日は朝4時まで遊んでしまったのですが、さすがに2日目150ループ目くらいから、どうしようもない脳の徒労と飽きがやってきて、その瞬間エンディングをむかえました。

これは私 Fate/hollow ataraxiaで経験があるんですが、人間がそのゲームを飽きるまでやってからのエンディングってすさまじく「来る」んですよね。飽きてもやっちゃうくらいそのゲームがおもしろくて好きだからやめたいわけじゃない。でも漠然と同じことの繰り返しに飽きてる。(ドキドキ文芸部!のトゥルーエンディングも構成的には近いものがあるとおもいます。全ての可能性をつぶすくらいやりつくすこと、もう新しいことはなにも起こらない『ゲーム』の残酷さ。)アンリマユ「飽きた。つまんねえ」状態。全然飽きてない、でもあまりにも同じことの繰り返しすぎてプレイヤー的にはこう表現することしかできない。

「貴方はずっと遊んでいたかった。隙間なんて埋めたくなかった。」
「わかんないヤツだな。飽きたんだってば、そういうのは。」

グノーシアへの感情の答えをFate/hollow ataraxiaの中に見る…。私はそういう生き方をしています。エンディングを見たい気持ちと終わらないでほしい気持ちの拮抗。

 

は〜〜〜〜〜それにしてもなんと美しいエンディングか…。

私はあらゆるゲームで「主人公の味方を一番最初にしてくれるキャラクター」を親と思ってしまうんですがこんなゲーム、セツのことを大好きにならざるをえない。なぜセツが自分にこんなにも親切で、一目おいてくれて、庇ってくれて、ときには敵対するけど感情としてはつねに好意を抱いてくれてるのか。それが解き明かされていくループの美しさ。そりゃあ属性的にラキオやククルシカなんかがいわゆる「好み」のタイプではあるのですが、どう考えてもセツのことが大好きになっちゃう。

 

ラキオに一生雑に扱われたい。

 

あとから知ったのですが汎を選んでしてしまうと恋愛イベントが起こらないそうで、逆に起こらないことに最高さを感じてしまいました。汎にしといてよかった。さらに言うと、恋愛イベント自体が全キャラとは起きないっていうところもかなりいい。なんて信頼できるゲームなんだ。あらゆるループの中でも起こり得る可能性のある恋愛イベントだけが添えられている、良い。良いすぎる。(ジナがコールドスリープする直前の「みんなの夢をみると思う」のセリフがかなり素敵なので、毎回きくたびに守れなくてごめんと思いながら愛しさがこみあげてきてました。ジナも好みのタイプではないけどプロットで殴ってくるタイプの人だったのでめちゃくちゃ好きです。ジナの恋愛イベントは少し見たい…でもごめん、俺にはセツが…)

あと、このゲーム嫌なやつを嫌なやつのまま好きになれるところがすごく好きです。
本当はいいひととか、根はいいひととかそういう設定なんじゃなくて、一面としていいところもあるけどまあ基本は嫌なやつだよね、って解釈のまま終われるところがかなり良い。嫌なやつを無理やりいい人間にする必要はないので。夕里子とかね。あとジョナスとステラのエンディング後の関係もめっちゃ良い。決していいひとたちじゃないけどかなり良い。関係ないけどステラのグノ顔怖すぎる。いっかいもアップでみれなかったけどあんな小さいアイコンでも無理。

それにしても汎同志のセツと私の関係性って(SQに恋人と偽ってみたり、恋人としてふるまえたことが嬉しいとささやきあったり)なんて最高なんだろう…。セツ、セツいつも味方でいてくれてありがとう。セツ…。君を救いたかった…でも救えないからこその美しさでもあるんだよな…セツ…お前のいう「みんな」にお前は含まれないのか…?

 

えっ!??真エンド!?言ってよ夕里子!夕里子は逆に匂わせてくれただろ。やってきます。

 

(追記)やってきました。

な〜〜〜〜〜んて美しいエンディングなんだ…(二回目)。

ノーマルエンディング踏襲からの、心の救いはあるけれど何も残らない終わり…美しすぎる。わたしはセツと釣りを楽しんでた私なので「オトメ釣り」ってワードをみた瞬間、膝が笑いました。あんなにたくさん繰り返したループの中のたった一回の思い出だけで私がこの私だとわかってくれたセツ…もうひとりの私をたくさん面倒みてくれてありがとうセツ…セツ…いやこっちの私もたくさん面倒みてもらっているんだけど…。

改めてノーマルエンディングでセツにとってループが苦痛なものではなく「私といられる時間」と解釈してくれて顔をくもらせずに行ってしまったことと、真エンディングで空間転移するまでのたった短い時間だけど顔を見合わせながら一緒にいてくれることを感謝してくれるセツとで、あ、あも〜〜〜セツ…セツ…もっと一緒にいたいよ…いたいけど…セツは、ああセツは〜…になってしまい感情がめちゃくちゃになりましたね。セツができた人間すぎて…可愛いところもお茶目なところもぬけてるところも沙明にとんでもないところもあるけれど、それでも軍人として生きてきたからなのかあまりにもセツって正しくてまぶしい。そんなセツが無限の時間をかけるほどの価値が自分にあるのか…?いやでもセツはそんな自分といられる時間のことを…の無限ループになります。ループモノってなんでこんな最高なんだろ…(A.人間はループを体感できないから)。

改めて真エンディングまでやってこそグノーシアは完成するんだなと思えたので調べてみてよかったです笑。ゲーム開始画面も最高になったしね。(ゲーム開始画面が変化するゲームは最高。ウーユリーフの処方箋のことです)

 

ついでに水そうめんもみた。手がこんでいる。

URC告知イラスト

描かせていただきました!

オタク人生長いとオンリーイベントの広告を描かせてもらえる日がくるんだなあ…としみじみしていましたが、太古の昔に千歳オンリー(アンソロかも、思い出せない)のチラシを「余暇さんが一番手が早いから」の理由でお願いされたことを思い出して、まあそういうのもあったよな。今後も任せてもらえる機会があるなら一生懸命やりたいけど人生最後の同人ビッグイベントになるかもしれないという気持ちも強く持ちつつ噛み締めたいとおもいます。主催様、錚々たる絵師さま方の末席に加えていただきありがとうございました。

ロゴもデザインも全部やらせていただいたのですがせっかくなので文字なしverとか提出したラフとか。

(タイツの柄を忘れている頃の絵しか残っていない)

相談相手が弟しかいなかったので弟にみせたら上段2つがいいね、と言ってもらえて私もそうでしょう、とおもってたので「右下でお願いします!」と返ってきたときはびっくりしました。 デジャブだ。他の方との兼ね合いもあるとはおもいますが、こういうときに誰かとなにかを作らせてもらってるな〜とおもえて嬉しくなります。本当にいつもひとりなので…。

イベントは来年3月とまだ先ですが私もなにか新刊つくってもってけたらな〜とおもってるので是非是非皆さんも奮ってご参加くださいませ!よろしくお願いします。

 

ポケットモンスター  バイオレット

アしました。

(!)ここから全てネタバレ配慮なし

発売日に買ってプレイしたものの、去年の12月29日からずっとやっていなかったのですがChicoryクリアの勢いで再開することができました。よかった。

おもしろかったんですがほんと〜〜〜〜〜にオープンワールドのゲームが嫌いなので私生活が忙しかったりなにかほかのことに夢中になっちゃうと全然ゲーム開く気が起きないのが問題すぎる問題でした。

やること多すぎるうえにタスクが順不同動なのがまじでだりぃし、なんでこの道はつっきれねえんだよクソクソだし…まあそれでもヌシもジムリも不良たちも全員あと一人になったとき謎のさみしさが押し寄せるくらいには楽しんでいましたが…(そこまでくればオープンワールドにも慣れる)。新しいポケモンをやってる感はたのしめたけど大好きなポケモンをやってる感は薄い、みたいな…目と目があったらポケモン勝負!だろうが…。あの今一番会いたくないタイミングでグリーンに話しかけられて自分よりひとまわり強いパーティーでぼこられるのが気持ちよかったのにさあ…(何世紀前のポケモンの話してんの????)みんなすぐ回復してくれんだもんなあ…嘘ごめん…それは剣盾もだよね…。ポケモン世界の不条理が好きなタイプです。

でもまあ最後までやるとこれは「ペパー君の物語」だったんだな、と思えたとことかはかなりよかったです。剣盾も「ホップ君の物語」に気づけた瞬間すべての毛穴がぶちあくほど感動したし…。善性あふれる親友の葛藤がぬぐいさられた瞬間ポケットモンスターのストーリーってのは完成するんですよ…知らんけど…。

てか立てば芍薬座れば牡丹じゃん…ド・興奮したんだが。剣盾をちらつかされると尻尾振っちゃう…剣盾が世界一好きだから…。剣盾でも記念写真とらせろ…?シャクちゃんとボタンちゃんの会話よこせ…。パパもきて…叔父さんもきて…その秘書も…。てかボタンちゃんの目がめっちゃ市川春子デザイン、っていうのみて「血筋〜〜〜〜」になりました。萌える〜。

「大人が大人の使命を全うしてる」(※してない大人もいる)で剣盾が最高のポケモン作品と成ったわけですが、SVもわりに大人が頑張ってくれててそこもかなり感触よかったです!エリアゼロに平気で子供だけでこさせて危ない目にあわせまくるのはドン引しかけたけど、犯人がぺパパパじゃなくてぺパパパのAIだったので、まあしょうがないか……(及第点)になりました(AIは赤ちゃんだから)。あんなに先生いるんだから引率せえよ…とおもってしまったが……………(子供が勝手に行っちゃう!って描写じゃなくて明らかに大人に誘導されてたのもおいおいってかんじだったけどまあAIだから…)。あとキャラメイク、普通に大人にもできてよかったんじゃないか?老若男女学べる場として学校があるのに発展途上の子供しか主人公足りえないのはさあ…いやいいけど。こっちが勝手におとななのにポケモンやってるだけだから…。

最近のポケモンはキャラクターの内面造形がより丁寧で好きな反面、今時テンプレ(配信者、とか社畜、とか)を与えられたキャラの薄っぺらさが地味に気になるなとおもってたんでっすが、もう一回遊べるドン!ジムリーダー編!のアオキがノーマルタイプ好きなもののひこうタイプ使わせられた理由について言及するところとかはテンプレを越えたキャラクターみのあるかなりいいシナリオだったと思います。オモダカさんとアオキさんの関係性も、いい。

 

そしてグルーシャちゃんが好きです。調べたらHeらしいけどグルーシャちゃんはグルーシャちゃんなので…。

Chicory: A Colorful Tale

アしました。

(!)ここから全てネタバレ配慮なし

あ〜〜〜〜!!!!!めちゃくちゃ好きだ。
久々にぐちゃぐちゃになるほど好きなゲームに出会えて本当に嬉しい。
間違いなく2023年に(私が)やった/やるゲームの中で一番好きなそれになるでしょう…。

Chicoryは配信当時からずっとやりたくて日本語版を待ってたんですが、Switch移植されるときいて、じゃあそっちやったらいいか〜とおもったら続報永遠にこないし、知らない間にSTEAM版は日本語対応してるし、なんかもう日々は忙しいしで全然謎のタイミングでやったんですが、いつやってもこれは大好きになっちゃうだろうな、とおもいました。

 

主人公がチコリーちゃんなのかと思ってたら、どうやらチコリーは前任者らしい。(うちの主人公はアイスちゃん。好きな食べ物を聞かれたから…。ずっと水色にしていた。アイスちゃんだから…。)(ていうか登場人物みんな食べ物の名前だからでてくる食べ物がリングーとかトロ〜リとか架空の名前なの良い〜〜〜)

クリアしてから改めてタイトルを『チコリー』にしたのは本当にすごいセンスだと感じましたが、でもやっぱりタイトルは『チコリー』であるべきだなとも思います。ドラえもんってタイトルだけどのび太が主役、みたいな…。チコリーというでっかい存在がいないと成立しない物語でもあるし、アイスちゃんのチコリーへの想いの物語でもあるから。(ところでなんでラストでパパはチコリーとアイスちゃんが付き合ってるの?って言及したんだろう。そういう作者の意図もあったのかな。わたしは友人という枠を超えたスーパー親友とおもって見ていたので、恋人って発想はなかった。別にそうならそうでいい。)(でもこのゲームそこもすごいっていうか、強さを求めて、とにかく自分を強くみせようとしてた男の人がいきなり自分はバイだと叫んで、これを自分で受け入れることがこんなに大変とおもわなかった、と言ったり、配偶者に虐待をうけた女性ふたりが保護猫活動を通じて恋人同士になったり、唐突に強い『恋愛』をみせられるの、挑戦的というか、そんなの描かなくてもいい部分な気もするけど、やっぱり描かれたことに意味はあるんだろうし、万人がそうであったらいいという世界が意図的に作り上げられてて感度が高いなあとおもいました。)

私もまた絵をかく人間だからこんなに響いたというのはあるのでしょうが、「自分のやりたいこと」「自分のできること」「自分がなりたい/人からそう思われたい人物像」「自分が自分を認めることと人から認められること」と、全てに当てはめることができるテーマで、それと向き合わなきゃいけない人たちの物語だから余計ぐさっとくるところが多かったです。
このゲーム、えふで使いだからアイスを褒めてくれる人と、アイスの描いた絵だからアイスを褒めてくれる人を、恐らく分けて描いていて、そこが繊細でも暴力的でもあるのが本当にすごい。クレメンタインちゃん、すごくできている妹。姉(姉でいいんだよな?)に暴言を吐く友人(たぶん親友ともとれる)の発言を訂正したり指摘してくれる。アイスの絵は良い、すごいよ、感情が伝わる。でもそれってクレメンタインちゃんが本当にアイスの絵をいいと思って庇ってくれたのかな?アイスのこと大好きだから、そんなアイスの描いた絵ならすべて素晴らしいと思ってない?クレメンタインちゃんは何度も妹だから言ってるわけじゃないよ、という。でもそれを証明する術って実はなくて、アイスがアイスとしてその言葉を信じれるかどうかにある。アイスの絵を盲信してる鳥の眼鏡の男の子(名前が出てこない!)、新進気鋭若手えふで使いアイスの一番のファンである自分に酔っているからどこへでもアイスの絵を見に駆けつけてくれてるんじゃないの?ほんとにアイスの絵がいいとおもってる?アイスの絵をいいとおもってる自分がいいんじゃなくて?こんなこと第三者視点のプレイヤーが感じているのだからアイスが感じていないわけがなく。アイスの絵を正当に評価してくれてる(真実が見えてる)のは美術館員でも美術教室の先生でもなく、むしろケチョンケチョンにけなしてくるラディッシュの方なんじゃ?(実際ブラックベリー先生(審美眼強強)にはダメ出しされまくっている)アイスの絵はアイスが描いているけど、実際はプレイヤーが操作しているアイスが描いている。その絵にプレイヤーだって自信はもてていない。なんなら移動速度をはやめるために、適当に全塗り潰しで済ましてる節さえある。そんな適当な気持ちで塗った町をとんでもないテンションで褒めてくるキャラクターたち。感情移入なんて目じゃないくらい、プレイヤー自身もそのプレッシャーを常に感じている。「本当はそんなことおもってないくせに」。そのプレッシャーも、アイスはチコリーが信じてくれるからはねのけられるけど、本当は自分が自分を信じられていないから(プレイヤーがプレイヤーを信じられていないから)、アイスはチコリーのことも信じられない。だからまずは自分で自分を赦して信じれるようにならなくてはいけない。その過程を丁寧に丁寧に何度も繰り返してくれるのが、アイスが全然強くなんかなれていない、むしろチコリーと関わるからこそどんどん弱くなってる(憧れに近づきすぎてその熱でやかれてる状態)からなのかなあとおもうと表現のきめ細かさに震えちゃう…。このゲーム、アイスを傷つけながらプレイヤーをも傷つけてくる。実際、チコリーの引越し先やチコリーの描いてくれたアイスの絵はめちゃくちゃ素敵で、こんなのに私の絵ふでツール使いが敵っているわけないんですよ…ラディッシュの絵もめちゃくちゃ素敵だった。ちょっとオタクっぽいけど(コラ)。カルダモンさんの自画像も優しい絵柄でめっちゃ素敵でにっこりしちゃった。登場するみんな、誰が相手でも敵う気がしない。でも全員個性的で、画一的じゃない。自分が描いた絵が町外れに飾られ、美術館に展示され、チコリーの部屋に居座っているのをみると、なんだかこれはこれで、とだんだんよくみえてくる。ありかもとおもえてくる。そういう心境の変化も楽しめるゲームだったようにも思えます。今になってみると。

 

私はあんまり自分の絵の評価について思うことがないタイプで、もっと見てもらえたら嬉しいかもしれないけど見てもらえなくても描くだろうし、でもそういいつつ見えるところでやってるんだろうし、登場するえふで使いのように強い絵師力(えしぢから)がないタイプなのですが(クレメンタイン型といえばいいのかな)、それでもそうあれる人たちはかっこいいと思うし、頑張って欲しいと無神経に思ってしまうし、何かを押し付けてしまってるんだとおもうとかなり身につまされる物語であったな、と感じました。

いや〜〜〜〜しかしめちゃくちゃよかった。ビジュアルも音楽もやりこみ要素も操作性もセリフもなにもかもがバランスがよかったりバランスを崩したりしながら100点をこえてきている。出会えてよかった。プレイできてよかった。クラファンで完成がかなったゲームということで製作者様、未来をみて投資してくれたみなさまにも感謝!

 

おわり!

Pizza Plushjp.fangamer.com

ところで、かいました。めっちゃかわいかったから。
デフォルト名はピザちゃんなのかな?トロ〜リのお店の看板、クレメンタインと一緒に合作できたの、本当にうれしかった。

夏コミおつかれさまでした!

暑い中たくさんの方に足を運んでいただき嬉しかったです。みなさん、その後無事帰路につけたでしょうか???私は夜、体がポカポカしすぎてガンガンクーラーかけて寝たら深夜に寒すぎて飛び起きました。熱中症回避。(やったー)

ウマを描くようになってからビッグサイトでのイベントがご無沙汰だったので、まさかの冬コミぶりの会場にめちゃくちゃテンションあがりました。お客さんもすごい多い気がしたんですが冬コミから1.5倍も来場者増えてたみたいですね。気のせいじゃなかった。

コミケがスタッフさん参加者さんの地道な努力のおかげでコロナ禍前の活気をゆるやかにではありますが取り戻していく姿がみれて個人的にはそこもとっても嬉しかったです。

冬コミは☔️コードの予定です。がんばるぞ!

 

レインコード

アしました。

(!)ここから全てネタバレを気にしない。

まず賛意見!
・キャラクター造形良〜、全員制服アレンジ/レインコートってテーマかなり好き。だし、たとえ見た目が好みでなくとも内面で良さを知れる構成で良かった。夜行探偵事務所のメンバーはぜ〜〜んいんだ〜〜いすき♡になりました。ほんとにだ〜〜いすき♡全員お当番回があったのも良かった。保安部も制服超良い。セス〜♡(うさ耳〜?)
・世界観良〜〜雨の降り止まない街カナイ区 デザインもモチーフも素晴らしい 謎迷宮のデザインも大好き(特に0、1章めっちゃ好き)
・ボイス多い!嬉しい!(ロンパのときは実際の内容と発声してる内容が違ってて違和感あった)
・語らい良いね〜〜〜〜どこにそんな時間あるの?ってタイトな事件間隔な気もするけどこんな時がすごせてたらいいよね〜〜ここがラブアパートですか?0章組とも語らわせて〜。


そして否意見。
・ロードなげえ〜プレステ?
・謎解きが簡単すぎてあらゆる解答の意外さが薄い(探偵に特殊能力はあるのに犯人に特殊能力がないの逆ハンデでは?いやなんかすごい泳げる人とかもいたけどさ)
・謎解きが簡単ゆえ推理パートに時間とか操作が集まっちゃってるのがちょっとだるかったかも。(※これはアプデで色々とばせるようになったみたいですね。よかった。)
・キャラデがあきらかに小松崎絵じゃないキャラがいる。モブもデザイン違いすぎて気になる
・ユーマくん(ナンバー1?)の考え方がコロコロ変わるのが気になる。(マコトが犯罪者を餌として輸入してんのは命を軽んじてて、自分が犯人を死に神の力で死なせるのはセーフな倫理観なに?/人の幸せを願う人が最終的に人(それが犯人だとしても)を死なせるってわかってる能力を利用しようとするかな?それを知らないで契約したなら“託し”ではなく博打だし。/探偵は「裁く」のではなく「暴く」、のならやっぱ死なせるって結構タブーな行為な気がする。自分の意見が揉み消されるかもって相手殺してたら真実暴く意味あるか…?最初から秘密裏に殺せば…)設定ゆるめ?
・若干時代錯誤なワードチョイス(悪い言葉を使わなくてもおもしろさは損なわれないので…)

内容的にはユーマくん/ナンバー1の核の不安定さが最初はユーマくん自身の揺らぎでそこまで気になってなかったのに、散々意見振り回されて最終的に俺がいいからいいんだよ、になっちゃってるの、ナンバー1っていうかなり『良いキャラクター』が下げられちゃってませんか…?いや、好きなんですよ。セリフも死に神ちゃんとのやりとりも、二人の雰囲気も。(1死が結構好きかも)だからこそなんか死に神ちゃんの能力がもうちょっとセンシティブによるものでなく、例えば死ぬよりきちいことだったり、「処す」ではないもっと良い落とし所が探せたんじゃないかと惜しむ気持ちがあります。

あと「惜しい」繋がりで、「もっとプレイヤーにカナイ区の住民を愛させてほしかった」がある。ちょいちょいこのゲーム、「Deadly Premonition」らしさを感じたんだけど、「Deadly Premonition」のすごいところって全キャラクター(モブも含む)が本当に魅力的で個性があって人間的で、そんなみんなのことを好きにも嫌いにも当たり前のようになっていくところだとおもうんですけど、レインコはサブクエしてても全然そのモブに魅力を感じることもなく、キャラデすらもあきらかに小松崎じゃなくて絵としても明らかにモブで浮いてるのがほんとにさ〜〜〜5年かけて作ってんならモブも女学生も小松崎絵でやってよ…そして味をつけてよ…そしたらもっとこの街から離れがたいと思えたし、この街のことを真剣に想えたじゃん。という気持ちがかなり強いです。結局この街に生きてる人で好意的な存在って所長とクルミちゃんとまあ時計屋の子供くらいで、もっともっとなにも事件に関係ないモブにも愛さずにはおれんなにかがあってほしかった〜っていうのはあります。(そのクルミちゃんですら、これといった人格がなくて情報屋の女子高生でホムンクルスでもあるってオプションだけの舞台装置になってるのが〜〜〜もっとできるの知ってるのに〜〜〜〜)

 

どうしても前作と比べてしまうのは許してもらいたいのですが、改めてダンガンロンパのシステムの素晴らしさを実感しました。閉鎖的な空間で(※私は1、V3が特に好きなんですが、それって結局学校から出られない不自由さが楽しいんだと思っています)、限られた人数の中に必ず犯人と被害者がいる。その制限がゲームとしての強力な武器になってる。だけどレインコードは厳粛に鎖国体制がひかれた区の中の出来事とはいえ、毎回新マップで、犯人も被害者も新キャラクターで。その新キャラクターから4、5人容疑者が選ばされて……。犯人が死ぬということである程度の罪悪感はうまれるんだけど、ダンガンロンパの「自分たちが投票して選ばれた今まで同じ釜の飯を食ってた同級生が処刑される」に足る重さがないのは、出てくる探偵たちが見習い含めど、プロとしてやってってる人だから……という世知辛さだと言うのなら………(沈黙)。だけど前述した通り、街自体はほんとうに魅力的で、どこをみても楽しい。この世界観を駆け回れるのが嬉しい。なのに結構制約が厳しくて駆け回れるターンが少ないし(とり逃した記憶の断片もっかいとりにいくのめんど〜〜〜)、これまた前述した通りモブに魅力がないので街を駆け回る楽しさが半減してしまっている。もったいない〜。魅力がないモブならいる意味ない気もするんですがそれじゃレインコードは話にならないもんね…。


h/kところで血の色ネタはずるいと思いました。めっちゃ笑っちゃった。ダンガンロンパやってる人たちには、小松崎の血は蛍光ピンクって不思議がるポイントじゃないから…。こういうメタギャグなんだと思うとじわっときます。こういうのでいいんだよ…死に神ちゃんの倫欠極端女子sageワードとかもう笑えないじゃん…。ただ操作中に色々なところにはさまってみたり、ドレスをきてみたり、肉まんになってみたりする死に神ちゃんはほんとうにかわいいんだよ。フブキちゃんに大好きって言われて嬉しくなっちゃう死に神ちゃんも、どうせ忘れるからといってもフブキちゃんと友達になってくれた死に神ちゃんも本当にかわいいんだよ。(死フブ好きです)せっかくならもっと死に神らしく俗世に染まってないギリギリ魔界ワードバンバンでこっちをドン引きさせてよ!!!もう!!!!

エンディング(エピローグ)はかなり好き!探偵たちが自立してるから、当たり前のように元の世界に戻っていける強さを持った大人たちであるところ、かなり印象深かったです。みんなの荷物も可愛い。それぞれが所長に敬意を持って別れを告げて、干渉し合わずでも一緒に本部に戻っていき姿、かなり良いですね。メインキャラを学生ではなく社会人にした意味が感じる好きなシーンです。

 

こんな感じかな。
ほんと世界観もキャラクターも好きだからこそ粗を気にしてしまう、といえば保身的ですがでもほんとにそうなんですよ…。追加コンテンツは買ったし、アクスタも予約したし、同人誌も出したいけど、クリア直後の率直な感想はこうなりました。お付き合いくださった方はありがとう!